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『1,4-ジオキサン』について ~第二次答申の内容~、平成24年5月28日


中央環境審議会の第二次答申「水質汚濁防止法に基づく排出水の排出、
地下浸透水の浸透等の規制に係る項目追加等について」が
平成24年3月7日に出されました

平成21年11月30日に環境大臣が諮問した「水質汚濁防止法に基づく排出水の排出、地下浸透水の浸透等の規制に係る項目追加等について」は、同年12月より、中央環境審議会水環境部会の下に設置された排水規制等専門委員会において検討がなされ、平成24年2月に同委員会において第2次報告が取りまとめられ、平成24年3月7日に中央環境審議会より第二次答申がなされました。

第二次答申の概要は次のとおりです

  • 1,4-ジオキサンの排水基準の設定について
    従来の考え方を踏襲し、環境基準 (0.05 mg/L以下) の10 倍 (0.5 mg/L以下) とすることが適当である。

  • 特定事業場に係る1,4-ジオキサンの地下浸透規制及び地下水の水質の浄化措置
    特定地下浸透水に含まれる1,4-ジオキサンの濃度は0.005 mg/L 未満とすることが適当である。
    また、地下水の水質の浄化措置命令 (法14 条の3) に関する浄化基準は、環境基準値と同じ値 (0.05 mg/L以下) とすることが適当である。

  • 1,4-ジオキサンに係る特定施設の追加
    業種横断的に「1,4-ジオキサンの混合施設」として特定施設に追加することが適切である。

  • 暫定排水基準について
    以下の業種について暫定排水基準を設定することが適当である。
    • 感光性樹脂製造業(暫定排水基準値:200mg/L)
    • エチレンオキサイド製造業及びエチレングリコール製造業(暫定排水基準値:10 mg/L)
    • ポリエチレンテレフタレート製造業(暫定排水基準値:2 mg/L)
    • 下水道業(暫定排水基準値:25 mg/L)
    今回設定された1,4-ジオキサンに係る暫定排水基準については、国は、今後の排水処理技術の開発等に係る動向や排水実態を十分に踏まえつつ、速やかに一律排水基準への移行されるよう、その見直し・検証を行う必要がある。

1,4 -ジオキサンの特性と人の健康影響について

ジオキサンの特性と人の健康影響について 1,4-ジオキサン
(別名) p-ジオキサン、酸化ジエチレン、エチレングリコールエチレンエーテル
(PRTR政令番号) 1-150 ※旧政令番号:1-113
(CAS番号) 123-91-1

1,4 -ジオキサンは、常温で無色の液体です。水に任意の割合に混合し、加水分解性や生物濃縮はありません。
蒸気圧が小さいため、河川等の環境水中に排出された場合でも、大気中には揮散しにくいと推測されます。また、土壌分配係数が小さいため、土壌に放出された場合には地下水にまで到達すると考えられます。

1,4 -ジオキサンによる人の健康影響としては、眼、鼻、咽頭に刺激性がみられ、さらに急性中毒として脳、肝臓、腎臓の障害がみられています。また、マウス、ラットに発がん性を示し、IARC(国際がん研究機関)では2B (ヒトに対して発がん性を示す可能性がある物質)に分類しています。
処理技術に関しては、オゾン等を用いた促進酸化法や生物活性炭処理法、膜分離法を活用した処理技術の適用可能性が示されています。しかし、これらの排水処理技術を実工場レベルで検証した事例はなく、実際の工場排水にこれらの技術を導入するには、各工場の状況に応じた効率的な技術を選択し、排水処理系統の見直し等を行うために時間を要する場合があります。

今後、排水基準、地下浸透要件について検討され、その後、地下水基準、土壌溶出量基準、土壌含有量基準について検討されるものと考えられます。
ランドソリューション㈱
橋本正憲
わたしたちは土壌汚染対策法だけでなく、水質汚濁防止法に関連する疑問やお悩みについても、アドバイスさせていただいています。お気軽にご相談ください。

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